前回の続き
「様子見ですね」
神経内科で、そう言われました。次の診察は3ヶ月先。
頭ではわかっています。原因がわからない以上、医師としては様子を見るしかない。でも、私は焦っていました。
自分には時間がない。今、何とかしたい。
今まで普通にできていたことが、少しずつできなくなっている。
このまま何もしなければ、もっとできないことが増えていくのではないか。
そう感じた私は、申し訳ないですが別の病院を受診することにしました。
また別の脳神経内科、ここで頭部MRIを撮りました。
結果は、異常なし。
やはり、これ以上の診断はここではできない、と告げられました。そして、別の病院として、大学病院を紹介されました。
またしても「異常なし」です。もう、ありがたいのか、そうでないのか、よくわかりません。
その間も、症状は進行していました。握力を測ると、両手とも10kgを下回っていました。
30代男性の平均は、およそ45kg前後と言われています。数字で見ると、自分の手が思っていた以上に弱っていることを、突きつけられました。
病院だけでは、答えが出ない。ならば、ほかの角度からも見てもらおう。
そう考えて、鍼灸院や接骨院にも通いました。
しかし、良くなる兆しは見えないまま、ただお金と時間だけが虚しく消えていきました。
当時の私は、とにかく何かできることを探していたのだと思います。
原因がわからないなら、わかるところまで探す。治せる方法があるなら、試してみる。
ある鍼灸院の問診票には、こんな質問がありました。
「今のお身体の状態は、100点満点中何点ですか?」
私は、震える手で、書き殴りました。
「2点」
これ以上、下がりようがない。そう嘆いていたのでしょう。
でも、今になって思います。
あのころの2点どころではなく、今は0点を突き抜けて、マイナス何百点になっているのかもわかりません。マイナス何点まで続くのかも、わかりません。
2点でいいから、身体の状態を戻してほしい。
切実に願う、現在です。

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