握力が中学生の平均以下となっていた事がわかり、これは調子が悪いとかそういう問題ではないぞ、となんとなく自覚をした私に、医師はこう言いました。
「精密検査を受けた方が良い。近くに頭部MRIが撮れる病院があるから、行ってみますか?」
MRI…?しかも頭の?当時の私にとって、何だかテレビの世界でしか聞いたことのない単語が飛び出ました。
「いつが空いてますかね…?」
「聞いてみないと分かりませんが。早いほうが安心ですよね。今日にでも撮ってしまいますか?」
え、そんなすぐ?
医学の進歩でしょうか、場所にもよりますが、証明写真撮るような口ぶりで言われました。ちょうどゴールデンウィークの頃だったため、会社の休みを都合つけるのもこともあり、その日のうちに撮ってしまおうと決め、早速病院へ。
MRIをした人はどれだけいるか分かりませんが、6畳ほどのスペースに鎮座している威圧感のある装置。なんだかブラックホールに吸い込まれていくような絵を想像してしまい、緊張しながら横になりました。検査中はウイーン・ガガガガという機械音が鳴る中、じっとしているだけ。後にいろいろ検査をしましたが、ある意味一番楽な検査だと今なら言えるでしょう。
ただ、これからすべての検査中に思ったこと
「なんでこんなことになった…」という疑問
「これだけやってるんだ。何か病名わかってくれ」という願望
「まさか、難しい病気なんかじゃないよな」という暗示
その始まりの検査でした。結果は…
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