診断まで ⑥

前回の続き

「様子見ですね」

神経内科で、そう言われました。次の診察は3ヶ月先。

頭ではわかっています。原因がわからない以上、医師としては様子を見るしかない。でも、私は焦っていました。

自分には時間がない。今、何とかしたい。

今まで普通にできていたことが、少しずつできなくなっている。

このまま何もしなければ、もっとできないことが増えていくのではないか。


そう感じた私は、申し訳ないですが別の病院を受診することにしました。
また別の脳神経内科、ここで頭部MRIを撮りました。

結果は、異常なし。

やはり、これ以上の診断はここではできない、と告げられました。そして、別の病院として、大学病院を紹介されました。

またしても「異常なし」です。もう、ありがたいのか、そうでないのか、よくわかりません。

その間も、症状は進行していました。握力を測ると、両手とも10kgを下回っていました。
30代男性の平均は、およそ45kg前後と言われています。数字で見ると、自分の手が思っていた以上に弱っていることを、突きつけられました。

病院だけでは、答えが出ない。ならば、ほかの角度からも見てもらおう。

そう考えて、鍼灸院や接骨院にも通いました。

しかし、良くなる兆しは見えないまま、ただお金と時間だけが虚しく消えていきました。

当時の私は、とにかく何かできることを探していたのだと思います。
原因がわからないなら、わかるところまで探す。治せる方法があるなら、試してみる。


ある鍼灸院の問診票には、こんな質問がありました。

「今のお身体の状態は、100点満点中何点ですか?」

私は、震える手で、書き殴りました。

「2点」

これ以上、下がりようがない。そう嘆いていたのでしょう。

でも、今になって思います。

あのころの2点どころではなく、今は0点を突き抜けて、マイナス何百点になっているのかもわかりません。マイナス何点まで続くのかも、わかりません。

2点でいいから、身体の状態を戻してほしい。

切実に願う、現在です。

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